韓国の夏の定番料理、「コングクス」。
韓国旅行のYouTubeを見ていると、夏になるとよく登場する料理だ。
冷たい豆乳のようなスープに麺を入れて、きゅうりやトマト、キムチなどと一緒に食べる。
見るたびに、
「おいしそう……」
と、ずっと気になっていた。
東京でコングクスを食べられるお店は、意外と少ない。
私が調べた限りでは、新大久保では一軒しか見つけられなかった。
それが、「辰家」。
去年から行ってみたいと思っていたお店だった。
そして、今年。
ついに念願のコングクスを食べに、新大久保へ向かった。
「今年こそ、コングクスを食べるぞ!」
そんな気持ちでお店に到着。
ところが。
お店の壁を見て、私は絶望した。
そこには、
【夏限定・ランチ限定】
の文字。
え……。
去年から楽しみにして、1年越しで来たのに。
お店の方に聞いてみると、なんと今年からランチ限定になったとのこと。
ランチに来れば食べられる。
それなら、また来ればいい。
そう思ったのだが……
なんと、ランチは1時間半以上並ぶこともあるらしい。
えーーー。
灼熱の太陽の下で、1時間半……。
無理。
暑さに弱い私は、すぐに心が折れた。
かといって、中途半端にレトルトのコングクスを買って食べるのも、なんだか違う。
だったら……
本場の韓国で食べよう。
そう決めた。
今回、コングクスを食べるという夢は、叶わなかった。
でも、不思議なことに、ちょっとワクワクしている。
「新大久保でコングクスを食べる」
という夢が、
「韓国に行って、本場のコングクスを食べる」
という夢にグレードアップしてしまったからだ。
そう考えると、これはこれで悪くない。
夢って、予定どおりに叶わなくてもいいのかもしれない。
むしろ、叶わなかったことで、もっと大きな夢になることもある。
そんなことを思った、夏のひとコマである。


